腰痛の症状や原因とは?痛みを和らげる方法や予防方法を解説
腰痛
腰痛とは?
腰の痛みを訴える方はとても多く、直近の厚生労働省の国民生活基礎調査でも、腰痛は、男性1位、女性では肩こりに次いで2位と報告されています。
医学的に腰とは、体幹後面の肋骨より下部から骨盤より上部を指します。
腰痛は、この部分の痛みですが、臨床では腰部の痛みに加えて、背中、殿部や下肢にかけての広範囲で痛みが現れます。
腰痛のなかには、内科疾患由来のものもありますが、運動器(筋、関節など)に由来する腰痛の一番の特徴は、動作時の痛みと痛みにともなう可動域制限です。
腰痛により日常生活に支障が及ぶと、体力の低下などの弊害があり、腰を支える筋力の衰えが進行すれば、さらなる腰痛を引き起こす可能性があります。
腰痛になってしまう主な原因と
メカニズム
人体は構造的に腰の部分に肋骨がなく、背骨しかない腰まわりは筋肉で支える形となっています。
それでいて腰部は身体を捻ったり(回旋)、曲げ伸ばし(屈曲と伸展)をしたり、さらには荷物などを持ち上げる際には、非常に大きな荷重を腰椎で受け止める役割を果たしています。
加えて、コロナ禍以降のデスクワークで長時間の着座姿勢が常態化し、家事や仕事での前かがみ作業、スポーツ中のフォームの乱れや繰り返される動作、体幹の衰えと柔軟性の低下、日常生活の不良姿勢など、腰痛を引き起こすリスクは様々なシーンに潜んでいます。
腰痛の痛みと主な症状
年齢によって起こりやすい腰の疾患にも傾向があります。
腰椎椎間板ヘルニアは、比較的若年者に多く、脊柱管狭窄症は高齢者に起きやすい傾向にあります。
この疾患は腰やお尻の痛みのほか、坐骨神経痛のような脚のしびれがみられます。
脊柱管狭窄症は、脚のしびれや痛みで、休み休みでないと歩行がつらくなる、「間欠跛行(かんけつせいはこう)」になる方もいます。
重いものを持ち上げたり、くしゃみや不意に屈んで激しい腰痛が起こる、いわゆる「ぎっくり腰」は、すべての年齢層で起こります。
ホルモンの影響を受けやすい女性や経産婦は、骨盤にある仙腸関節を痛めることもあります。
腰痛には、様々なタイプがあり、疾患の鑑別には十分な注意が必要です。
腰痛の対処法と注意点
ぎっくり腰(急性腰痛)を起こした直後、強い痛みを伴う急性期は、対処を誤ると改善までに時間がかかってしまうこともあります。
急性腰痛の初期対応はアイシングを優先してください。
患部には炎症が起きていますので、痛みが落ち着くまでは、入浴、飲酒なども控えてください。
就寝時は、腰に負担の少ない体勢を探しましょう。
少しでも動けるようであれば、早めの受診をおすすめします。
また、不意の腰痛を防ぐためには、元気なうちから適度な運動、施術やストレッチなどで身体のケアに努めてください。
起床、食事、就寝と言った生活習慣が乱れると、痛みやしびれが悪化しやすいので、規則正しい生活リズムに整えることも大切です。
腰痛の施術法、即効性のある対処法
まったく痛みが消えるまで耐えて何もしない方もいますが、一度発症すると腰痛は癖になるケースが多いので、積極的に症状改善することをおすすめします。
炎症の場合、施術を受けずにただ放置すると内部で傷口が乱れて固まってしまいます。
それが癖の元凶にもなりかねません。
また、痛みに関わる神経回路が変化すると痛みを強く感じやすくなり、症状を長引かせてしまうケースが少なくないのです。
腰痛になったら、まずは初期対応として患部を冷やして炎症を抑え、速やかに施術を受け、影響が広がらないようにしましょう。
早期の施術でスムーズに改善が進めば、不具合や痛みからもすぐに解放されますから、結果的にも早く元気な身体に戻れることになります。
整体が向いている腰痛
腰痛が長引いている方には、整体を受けるようおすすめします。
日常生活での悪い身体の動かし方は腰への負担が大きく、痛みの原因となりやすいです。
他にも背骨を形成している椎骨と椎骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫している「椎間板ヘルニア」や、痛みや脚のしびれによって休み休みでないと歩行が続けられない、「間欠跛行」をともなう「脊柱管狭窄症」にも整体は適しています。
また、ホルモンの影響を受けやすい女性や出産を経験した方は、骨盤を形成する腸骨と仙骨の間にある仙腸関節に負荷がかかって炎症を起こしている事例が多いので、早めの整体で柔軟性を獲得すると良いです。
整体で、痛みのない腰をつくりましょう。
腰痛に関するQ&A
Q. 腰痛によく効くストレッチ方法は何ですか?
A. 緊張した筋肉をほぐすストレッチが有効的です。
筋肉の緊張が和らぎ、可動域が広がり、腰椎への負担を軽減できます。
「腸腰筋のストレッチ」や「脊柱起立筋のストレッチ」がおすすめです。
Q. 腰痛の原因は何ですか?
A. 腰痛の原因は様々ですが、最も一般的な原因としては、筋肉や靭帯の緊張、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などが考えられます。
まず、身体の状態を確認し、根本原因を見極め、症状改善を図りますので、ぜひ一度ご来院ください。
Q. 腰痛になったのですがお風呂は入れますか?
A. 38~40度のぬるめのお湯をいれ、みぞおちぐらいまで浸かるようにしましょう。
おすすめの入浴時間は、20~30分程度です。
Q. 腰痛の改善には腹筋を鍛えればいいと聞いたのですが、本当ですか?
A. 改善の効果は期待できます。
腹筋が低下することで、姿勢不良になり、腰痛の原因になりえることがあります。
腹筋を鍛えることで、正しい姿勢になり、脊柱や関節への負荷を均等に分散し、腰部の安定性を向上させることができます。
Q. ぎっくり腰を再発しないためにはどのようなことに気をつけて生活すればよいですか?
A. 「座り続ける時間を減らす」「お風呂で身体を温める」「普段から運動を行う」を意識して生活しましょう。
Q. 腰痛の施術を受けるときどのような服装で行けばよいですか?
A. 動きやすい服装でお越しいただければと思います。